お父さんの顔

2009年6月18日(木曜日)曇り 手術後 86日目

もうすぐ父の日です
テレビでお父さんにしたいタレント・ランキングとやらをやっていました
やはり上位はいつものイケメン俳優達が名を連ねていました
男性でも女性でも外観によって人生は大きく大きく左右されるのは
残念な事ですが現実の様です

家の茶の間には作者不詳のイエス・キリストの肖像画が置いてあります
多くの西洋画家によって描かれたイエスの姿は
サラサラのブロンズヘアー・ブルーの瞳・繊細で色白・草食系美男子
が多いのですが、この画はそれらとは異なり
無骨、宙を見つめる目つきは気難しそうで、あまり万人受けする
ルックスではありません

旧約聖書のイザヤ書53章にはこうあります

彼には、私たちが見とれるような姿もなく、輝きもなく
私たちが慕うような見ばえもない
彼はさげすまれ、人々からのけものにされ、
悲しみの人で病を知っていた
人が顔をそむけるほどさげすまれ、
私たちも彼を尊ばなかった

この記述にある様に
イエス・キリストは人々が顔をそむけるほど
嫌がられていた外見と存在であった事が良くわかります
今の時代にも似たような境遇の人々が大勢いる事を
僕は知っています 哀しみの人生、病の人生、貧しさと疎外
このような真っ暗な孤独の中にいる人の同伴者となる為に
イエスは自ら同じ立場を選んだのではないでしょうか

僕も癌を患ってみて始めて癌患者への慰めと
心からのお見舞いが云える様になりました

今度の日曜日、心配している末期癌の知人を訪ねてみようと想います