人生劇場


2009年4月16日 手術後23日経過
前立腺癌の告知を受けてから
ネットは勿論、色々な書籍を
むさぼり読みました
近年、これほどまでに集中して
読書をした事はありません
前立腺癌に対しての医学的知識はもとより
癌を患った事を自分自身が如何に納得するか
その様な癌患者哲学の様なものを探しました
今現在、癌告知を受けたばかりの方がおられるのでしたなら
    アドバイスを一つ
本屋に並ぶキャッチーなタイトルの闘病記は読まない事
何故なら文学としての闘病記の多くは悲劇的な結末が
待っている 又、読者は潜在的に( 癌=悲劇の主人公 ) 
お涙頂戴的な展開を期待している
癌になった自分を哀れみ 涙する 
そんな三文小説的な感情に陥ってはなりません!
入院して良く判りました 人間はそんな「ヤワ」じゃ無い事を
僕の入院した病棟には生命力が満ち溢れ
患者同士の「俺の癌ほど酷く大きな癌は無いぞ」
「私はこれで入院3回目だ」「なんだ 俺は8回目だよ」
「いや俺の手術跡も見てくれよ ほら ほら」
武勇伝もしくは病気自慢の会話が笑いと共に飛び交っていました
そして数日後、みなさん元気に退院して行く姿を見て
この人達を小説化しても売れないだろうなあと感じた次第です
癌を患う事=そんなに哀しい事では無い=特別なでは無い
そう思える今日この頃です

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